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2010年08月07日

ご質問の答え(その2)

ご質問を頂きました。ありがとうございます。
***************
「一般的」に、高気密・高断熱住宅の場合、
夏場の室内温度は、非常に高温になると聞いています。
(私の上司のお宅(*******ハウス)はそのように聞いてます)

本日のブログのお宅は、何故室内温度が低いのでしょうか?
また、日射しが室内に入り込むことも大きく影響するかと思いますが、
このお宅の場合は如何でしょうか?
**********************

ご質問ありがとうございます。

引き続き、ご質問にお答えします。

2. 外部から室内への熱のIN、OUT(熱の収支)について

一般住宅と、高・高住宅では、室内への熱の出入りはどこが違うのでしょうか?

外部から室内への熱の収支(窓を閉めた場合)
 
 一般住宅の熱収支
     IN 屋根からの熱浸入・・・・大    OUT 隙間風による熱損失・・・大  
       壁からの熱浸入・・・・・大
       サッシからの熱浸入・・・大
       室内(人・家電等)から発生する熱

  トータル収支で   熱浸入>熱損失となります。
  ビニールハウスに例えますと、熱と取り込みやすい、しかし隙間も多い。でも、とても暑いですよね。
       

 高・高住宅の熱収支
     IN 屋根からの熱浸入・・・・小    OUT 隙間風による熱損失・・・小  
       壁からの熱浸入・・・・・小
       サッシからの熱浸入・・・小
       室内(人・家電等)から発生する熱

  トータル収支で   熱浸入≧熱損失となります。
  外からの熱を受けにくい、室内温度をキープしやすい。・・あまり室内温度が上がらない。    

室内から外部への熱の収支(窓を開けた場合)

 一般住宅・・・屋根、外壁材が蓄熱体となり、隙間ある断熱材の入れ方では、結果、
        じわじわと熱が浸入してくる。
        窓を開け、少々の風を取り込んだとしても、さほど状況は変わらない。

 高・高住宅・・屋根、外壁材が蓄熱体となるが、隙間なき断熱材の入れ方は、結果、
        ほとんど室内温度上昇に影響しない。また、反応は遅い。
        窓を開け、少々の風を取り込んだとき、風の流れが建物内の熱を外に運ぶ。


一般住宅と高・高住宅との比較は、この辺りで終わります。

次回に続く・・・



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Posted by (株)鈴木建築 すずけん at 03:41│Comments(0)省エネ住宅
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