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2010年01月06日

基礎 蓄熱暖房機について

ご質問ありがとうございます。

以下のご質問を頂きました。

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コンクリート埋め込み型の電気床下蓄熱暖房機(エナーテック=スラブヒーター)を検討しています。
ネットで検索すると、一般的に基礎による蓄熱暖房機の場合、
「白アリ」の被害が懸念されるようです。

棟梁の過去のブログを拝見すると、基礎内断熱のデメリットを
丁寧に説明され、対策も詳細に記述されています。
http://plaza.rakuten.co.jp/touryousuzuken/diary/200907200000/
基礎内断熱との場合と重複するかもしれませんが、
電気床下蓄熱暖房機を導入する際の注意点と、
導入できない条件などありましたらご教示下さい。

よろしくお願いします。

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先ず、スラブヒーターを施工するにあたり、主な工法2つを紹介します。

基礎 蓄熱暖房機について

・上の絵が、ベタコンクリート内にスラブヒーターを直接埋め込む場合

・下の絵が、ベタコンクリート上に蓄熱層(スラブヒーター)を載せる場合です。



1.ベタコンクリート内にスラブヒーターを直接埋め込むケース

コンクリート基礎に直接蓄熱するので、基礎全体(外部面・底版)を断熱材を

包む必要があります(基礎外断熱)。このとき注意しなければならない点として、

外部面が土に直接接し、シロアリ被害リスクが生じます。

断熱材は防蟻剤入りボード系断熱材(以下、スタイロフォームAT等)を使用しなければな

りません。また、万一、外部面基礎立ち上げと断熱材の間にシロアリが侵入した場合、

発見しにくいリスクがあります。



2.ベタコンクリート上に蓄熱層(スラブヒーター)を載せるケース

基礎内断熱になります。

   蓄熱層(スラブヒーター)

 ↑ 断熱材(スタイロフォームAT)

 ↑ ベタコンクリート

の施工となります。断熱材が外部に面していないので、シロアリ被害のリスクは減ります。

デメリット?として、基礎立ち上げHが、約200ミリ余分に必要となること。

入居後の点検スペースとして、床下有効Hを350ミリ確保する場合、

350+200=550ミリの基礎立ち上げとなります。

たとえば、玄関アプローチ階段・勝手口階段の段数が1段以上増えることになります。

また、建物高さ(軒高・屋根仕上げ高)に影響するかも知れません。



工法の説明をここまでとします。(つづく)




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Posted by (株)鈴木建築 すずけん at 23:28│Comments(0)省エネ住宅
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