スラブヒーターを採用するにあたり(1)

(株)鈴木建築 すずけん

2011年03月02日 02:30

スラブヒーター(基礎コンクリート蓄熱暖房機)を採用するにあたり、どんな建物でも採用可能なのか?

と問うと、答えはNOである。

なぜならば、暖房計画時に建物性能値(C値・Q値)を聞かれるからである。

建物密閉度と熱の保持力を示す数値を指します。

隙間風の影響を受けず、室温をキープしやすい建物の指標です。




(スラブヒーターのコントローラー)


たとえば、

「冬季の室温20℃をキープし続けるのに、どれだけの熱を与えればよいのか?」

といったシュミレーションをするにあたり、建物性能値が分からないと、

計算の行いようがないんですね。


場合によっては、”熱ダダ漏れ”で、

現在の室温にどれだけの熱を加えても室温20℃に到達しない・・

といった結果になることも往々にしてあります。

結果、過大設計になったり、過少設計になったり。


”ちょうどイイ”を探すための建物性能値な訳です。


メーカー(エナーテック社)は、全ての建物に採用できるとは決して言いません。

結果が出ない建物ならば、メーカー自身が恥かきますから。


とどのつまり、メーカーさんの設計が成り立った時点で、

その建物が「高性能住宅」であることの”お墨付きのダメ押し”をいただけるのであります。











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