ご質問を頂きました。ありがとうございます。
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「一般的」に、高気密・高断熱住宅の場合、
夏場の室内温度は、非常に高温になると聞いています。
(私の上司のお宅(*******ハウス)はそのように聞いてます)
本日のブログのお宅は、何故室内温度が低いのでしょうか?
また、日射しが室内に入り込むことも大きく影響するかと思いますが、
このお宅の場合は如何でしょうか?
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ご質問ありがとうございます。
引き続き、ご質問にお答えします。
2. 外部から室内への熱のIN、OUT(熱の収支)について
一般住宅と、高・高住宅では、室内への熱の出入りはどこが違うのでしょうか?
外部から室内への熱の収支(窓を閉めた場合)
一般住宅の熱収支
IN 屋根からの熱浸入・・・・大 OUT 隙間風による熱損失・・・大
壁からの熱浸入・・・・・大
サッシからの熱浸入・・・大
室内(人・家電等)から発生する熱
トータル収支で 熱浸入>熱損失となります。
ビニールハウスに例えますと、熱と取り込みやすい、しかし隙間も多い。でも、とても暑いですよね。
高・高住宅の熱収支
IN 屋根からの熱浸入・・・・小 OUT 隙間風による熱損失・・・小
壁からの熱浸入・・・・・小
サッシからの熱浸入・・・小
室内(人・家電等)から発生する熱
トータル収支で 熱浸入≧熱損失となります。
外からの熱を受けにくい、室内温度をキープしやすい。・・あまり室内温度が上がらない。
室内から外部への熱の収支(窓を開けた場合)
一般住宅・・・屋根、外壁材が蓄熱体となり、隙間ある断熱材の入れ方では、結果、
じわじわと熱が浸入してくる。
窓を開け、少々の風を取り込んだとしても、さほど状況は変わらない。
高・高住宅・・屋根、外壁材が蓄熱体となるが、隙間なき断熱材の入れ方は、結果、
ほとんど室内温度上昇に影響しない。また、反応は遅い。
窓を開け、少々の風を取り込んだとき、風の流れが建物内の熱を外に運ぶ。
一般住宅と高・高住宅との比較は、この辺りで終わります。
次回に続く・・・