質問にお答えします。(2)
Q1,高気密・高断熱の効果は、あくまでも、断熱材とサッシと換気の組み合わせの
相乗効果でしょうか?
A1、高気密・高断熱の効果は、必ずしも断熱材・サッシ(気密・断熱)と換気の
相乗効果ではありません。
気密・断熱と換気は個々の検討要素と考え、それぞれ性能・導入コストのベストな
選択をするべきと考えます。
Q2、なぜ、自然換気ではなく、機械換気扇か?
A2、下記の理由により機械換気扇が必要です。
1.気密施工なき断熱施工は無効である。
2.気密化した住宅内では、空気移動がない場合、空気の鮮度は落ちてくる。
3.1と2により何かの換気方法は必要である。
4.すき間換気や温度差を利用した換気は、気象条件などに左右されやすく、不安定である。
(温度差がない、無風状態では低気密住宅といえども換気できない)
5.よって、安定した機械換気が必要となる。
安定した換気量を得るには“風量”“静圧”が大きい換気扇が望ましい。
6.個別換気扇を多用すると、個々の換気扇が互いに干渉しあい、能力を発揮できない。
7.以上の理由により、鈴木建築ではセントラル(集中)換気扇をおすすめしております。
なお、機械冷暖房が必要な季節は、室内のエネルギーロスを防ぐため、窓を閉め、
空気の入れ替えのための換気システムが必要ですが、
機械冷暖房が必要でない時期は窓を開けていただき、空気を入れ替えましょう。
これは、どの住宅でも共通です。(つづく)
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